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2009.11.23

高校推薦入試の是非

 推薦入試の削減や見直しが進んでいます。
背景には入学する生徒の学力低下問題があるようですが、果たしてどうなることでしょう。


IMG_0646.jpg

早く合格を手にして安心したいと思うのは受験生にも、その親にも共通した思いではないでしょうか。
推薦入試はそのひとつの手段でしたが、その見直しがされているようです。

背景にあるのは入学する生徒の学力低下問題。
ただ、推薦入試をなくして学力検査をしたからといって学力の向上が望めるかというとそう簡単ではないと思います。

このブログを読まれている方の多くは高校入試前の“模擬テスト”の経験があると思います。
自分の学力を知り、志望校順位の変動を励みに勉強に取り組んだものでした。
ところがある県が模擬テストの結果を私立校の合否の判定に使ったことを問題視した当時の文部大臣が怒って、学校で一斉に実施する模擬テストを禁止したんです。
さらに相対評価から絶対評価に変わり、自分の成績さえよくわからなくなってしまいました。

推薦入試と併せてこういった事情も学力低下の一因としてあげられると私は思っています。

本来、推薦入試は点数では測れない頑張りを評価して合否に反映させるものです。
確かに枠を拡大させすぎた感はありますが、まったくなくするというのも乱暴なような気がします。
そこまでするなら、いっそのこと中学校教員の恣意的な要素が入らないように、学力テスト1本で合否を決めるという方法もあります……

いずれも、毎日新聞の記事ですが、しばらく前のものとあわせて関連する記事を2つ紹介しておきます。

【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
入試のシステムに興味をもってみる

記者ノート:推薦入試の意義


 東京都立高校の2010年度の募集人員を決める10月下旬の都教育委員会で、委員から「推薦入試の募集数が多すぎる」と異例の待ったがかかった。結局、原案通りに決まったが、11年度以降は削減も含めて検討することになった。

 私は15年前、推薦入試で国際科の都立高に入学した。内申書と面接、作文での選考だった。帰国生徒や外国人生徒の多い自由な校風にひかれ、「多様な人たちと一緒に学びたい」と志望動機を述べた。

 今回、教育委員会が待ったをかけたのは「推薦の募集数が多すぎて競争が働かない」という理由だった。だが、今年の都立高全日制推薦入試の倍率は平均2・95倍。推薦で受かるとは限らないので、当然、受験生は一般入試にも備える。

 受験生の中には、授業に一生懸命なのになかなかテストで結果を残せないタイプや、伸びしろの大きい大器晩成型の子もいるだろう。「多様性」をもたらす推薦入試の意義はあるはずだ。見直し自体はあってもよいが、結論ありきではない議論を望む。
(毎日新聞 2009年11月21日 東京朝刊)

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高校入試:公立高「学力」重視へ 広がる推薦廃止 中学生のレベル低下背景


 ◇13年度までに8県転換
 公立高校の入学試験で、学力検査がない推薦型の選考方法を見直す動きが広がっている。和歌山県と静岡県がすでに一般入試に一本化したほか、埼玉など3県が来春入学の10年度入試から、千葉など3県が13年度までに、すべての受験生が学力検査を受ける方式に改める。学力検査なしに入学できる高校の増加が、中学生の「学力低下」の一因という指摘が背景にある。

 学力検査がない入試には中学校長が推薦する「推薦入試」のほか、「自己推薦」や「特色選抜」などと呼ばれる試験があり、調査書や面接、小論文などで選考する場合が多い。

 毎日新聞が全国の都道府県教育委員会に確認したところ、大阪府は以前から推薦入試がなかった。和歌山県は07年度、静岡県は08年度から学力検査を課すようになっており、残る44都道府県で学力検査なしの推薦入試が行われていた。

 このうち青森、埼玉、高知の3県はこれまで一般入試の前に行っていた、学力検査のない入試を10年度から廃止。一般入試後に行う後期試験でも3教科の学力検査を課す。また、千葉県と徳島県は11年度から、前後2回ある試験の両方で5教科の学力検査を行うことにした。

 推薦入試は80年ごろから農業や工業などの専門科で始まり、90年代には普通科にも拡大。その後、自己推薦や特色選抜などに切り替える教委が相次いだため、学力検査を受けずに入学する生徒が一気に増えた。

 今春の入学者の4割が自己推薦組で、学校によっては8割に上る埼玉県教委は「『学力検査がないため学習習慣が定着しない』という声がある」と説明。79年度の推薦入試導入以来、約30年ぶりに全受験生が学力検査を受ける。高校側は「高校入学のレベルに達していない生徒が多すぎる。中学時代にもう少し勉強するようになるのでは」(県立高校校長)と期待する。

 10月22日の東京都教委では「推薦の募集人数が多すぎる」という批判の声が上がり、募集枠が決まらない異例の事態となった。翌週の再協議で当初案通りとなったが、11年度以降の推薦入試のあり方について今後検討することが決まった。また、栃木県教委が近く、推薦廃止も含めた入試改革の検討を行う有識者会議を発足させるなど、見直し論議は今後も広がりそうだ。

 高校の入試制度に詳しい聖学院大学の小川洋教授(教育学)は「私立高校の人気が高い地域ほど、早めに生徒を確保しようと推薦による合格者を増やしてきたが、今になって枠を拡大しすぎたことに気付いたのでは」と指摘している。
(毎日新聞 2009年11月4日 東京朝刊)

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この記事へのコメント
愛知県もその方向でしょうか?
今年の春の息子の受験を思い出します。(今高1)
私の地域はまだ公立重視です。
選択肢が広がるから、推薦も申し込んだら・・・と言う私に推薦のための準備が面倒(作文、面接)だからと一般入試で臨みました。面倒って・・・(苦笑)

確かに推薦入試の子が苦労している!と言う声は耳にします。皆がそうではないと思いますが・・

また娘の入試がはじまります。(今中2)
ため息・・・
Posted by miu at 2009.11.24 12:26 | 編集
難しい問題ではありますよね。
枠を広げすぎるのも弊害がありそうですし
全くなくすというのもどうかと・・・。

ミケ猫さんが言われるように
模擬テストなしで、絶対評価では
自分の位置がわかりにくいというのも
ありますよね。
Posted by 海のいるか at 2009.11.24 15:16 | 編集
こんにちは。
以前、知り合いの方に聞いたのですが、推薦で合格が決まった子は、入学するまであまり勉強をしないので、一般入試で入った子に比べると、学力に差がつくと・・・まあ、それも入学直後のテストでの話のようですが・・・。
ただ、推薦枠を広げすぎると、学力の低下は確かに起きそうですね。
本当に中学時代に日頃から頑張ってる子だけに推薦を与えるようにすればいいのでは・・・とも思いますが・・・。
Posted by sanz at 2009.11.24 15:39 | 編集
■miuさんへ
お嬢さんは今、中2なんですね。
いい意味の改革は歓迎ですが、
いたずらにコロコロ変わるのはちょっと困りますよね。
お嬢さんの入試の頃、miuさんの思いの通りのシステムになるといいですね。

■いるかさんへ
おっしゃるとおりです。
確かに近年は枠を広げすぎたのかもしれません。
まぁ、その“適度”ってやつが面倒なんですけどね(笑)

■sanzさんへ
おっしゃるとおりです。
でも、その“頑張っている子”をどう評価するのか、そこが難しいんでしょうね。
貴重なコメントありがとうございました。
Posted by 空飛ぶミケ猫 at 2009.11.24 21:13 | 編集
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