学習意欲を生む家庭

 勉強ができる子に聞くと多くの子は親から「勉強しなさい」と言われていない。
これは統計に基づくものではありませんが、私の経験則からはっきりしています。


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「だって勉強出来る子なら言わなくても済むし」……確かにそうですね。
「しないから言うのよ!」……おっしゃる通りです。
でも、今まで言ってもダメだったんですから、
言わない方法を考えてみないとこれからも悪循環はどこまでも続きそうです。

今日の記事では家庭におけるいくつかのコツを紹介しています。
『テレビを消し、家族で本を読んだり、最初に読み聞かせをする』
『親子でクイズ番組などを一緒に見て感想を話し合ったり、一緒に調べる』
『不得意な部分を注意するより、得意なものを伸ばすようにする』
『早寝早起きとともに宿題に早めに取り組ませる』
……いくつかが紹介されているのですが、私は次のものを気に入りました。

それは『子どもに教えてもらう』ということ。
記事では低学年を“教えたがりの年代”と言っていますが、
いえいえ、中学生でも教えるのは好きのようですよ。

子どもが何かを言ってきたら、
「そんなの知っている!」という態度をとらずに、
「へぇ〜、そうなんだ」と素直に教えてもらうのもいいものです。
さらに、何かわからないことがあったら「○○を教えて!」と聞いてみてはどうでしょう。

我が家は子ども部屋に机を置かずにオープンスペースに家族それぞれの机を置いています。
だから、わからないことがあると時々近くにいる次男(中3)に聞くんですが、
自分でもわからない時は調べて教えてくれたりします。
普段は典型的な思春期の態度(わかりますね!)をとっているんですが……
おもしろいものですね。

【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
子どもに教えてもらう
学習の習慣、意欲育む環境作り
テレビ消し読書タイム 「早めに宿題」の習慣


 子どもがなかなか机に向かわず、「勉強しなさい」としかってしまう親は少なくない。どうしたら、学習の習慣が身に着くのか。

 教育関係者は「小学校低学年のうちは親子で一緒に学びながら、子どもの意欲を引き出す工夫を」とアドバイスする。机の上だけでなく、日常生活のなかで学ぶことも大切にしたい。

 「早く勉強しなさい」。東京都の母親(39)は、小学2年生の長女(7)につい大きな声で注意してしまうことがある。学校の宿題があっても、長女が自分からなかなか始めないからだ。「しかりたくはないのですが、どうしたら自分から進んで勉強するようになるのでしょうか」と悩む。

 札幌市の市立羊丘小学校校長の横藤雅人さんは、低学年の保護者からこうした相談をよく受けるという。「子どもは大人をモデルにしています。親は勉強しなさいというだけでなく、子どもが学習に気持ちが向くような環境を整えましょう」と助言する。

 横藤さんの助言で実際に多くの保護者が取り組んだのが、テレビを消し、家族で読書の時間を設ける方法。最初に子どもの本を少しだけ読み聞かせてやり、それから親と子がそれぞれに本を読む。こうして、親子で食卓などに集い、静かに学ぶ環境を整える。

 テレビが好きな家族であれば、親子でクイズ番組などを一緒に見て、内容や感想を語り合ったり、気になったことを調べたりする。「低学年の場合、授業や生活の中でおもしろいと思ったことがあっても、時間がたつと忘れてしまいます。こうして、興味や関心を学習に結びつける工夫をしてみては」と横藤さん。

 また、学習意欲を持たせるには、不得意な部分を注意するよりも、得意なものを伸ばすことが大切だという。「教科に限らず、運動でも遊びでも熱中できるものがあると、自分に自信が持てるので学ぶ姿勢も変わってきます」

 特に低学年は「教えたがりな年ごろ」なので、親が勉強を教えようとするのではなく、「子どもに教えてもらう」といいそうだ。「今日はどんなことを習ったの? お母さんに教えて」などと声をかけ、学校で習った漢字や算数の計算などをやって見せてもらう。

 いすに座って勉強する以外のことにも気を配りたい。早寝早起きなど規則正しい生活はもちろん、「宿題は早めに済ませるなど時間の使い方を教えるのも重要」と、教育評論家の小宮山博仁さんは指摘する。時間の使い方が身に着けば、「自学自習」ができるようになっていくという。

 学力低下の問題が指摘され、親は、子どもが低学年のうちからテストの点にばかり目がいきがちだ。しかし小宮山さんは、「この年ごろでは、知的好奇心をくすぐるような生の体験をたくさん積ませてほしい」と強調する。自然体験や動物園、植物園の見学などで、家では気になったことをすぐに調べられるよう、手の届くところに図鑑などの本を置いておくことを勧める。

 考える力や言語能力を育てていく上で、友達との遊び、親子の会話も大切に。そして、「失敗を恐れず、失敗したらその理由を考えて克服することを教えていきましょう」と小宮山さんは話している。
(2009年11月6日 読売新聞)

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テーマ : 子育て・教育 - ジャンル : 学校・教育

コメント

No title

子供部屋に勉強机を置くのが一番ダメって聞いたことがあります。
ほったらかされていた分、勉強してもちっともやり方もわからずわからないところを解決できずどうしたらいいかわからない。
そんなぐるぐるになって結局勉強がおろそかになった私。
どんどんついていけなくなるし(汗)
子供が勉強できるスペースは、本当に家族がいる場所が一番いいですね。
もちろん、自分のペースを掴んでやっちゃえる子は一人部屋のほうがいいだろうけど。

No title

何年か前の新聞に載っていた、小中高一度も塾に行かず、現役で東大に入った女の子の話です。
家庭の事情から中卒のお母さんとその女の子二人の母子家庭なのだそうです。
お母さんが、その女の子の担任に、毎年必ず聞かれることが、
「お宅の娘さんは塾にも行っていないのに常に学年トップの成績なのは、何か特別な教育をご家庭でなさっているのですか?」なのだそうです。
「いいえ、特別何もしておりません。
ただ、娘が小学校に入学した時から娘にお願いしている事があるんです。
”お母さんは中学しか出ていないから勉強が解らないことばかりなの。だから○○ちゃん、学校で習ったことを、お母さんに毎日教えてくれるかな。”って。
娘は”お母さんに教えなくちゃいけない。”と、真剣に授業を聴いているみたいです。
そして私に教えることがとても楽しみな様子です。
だから私は、どんなに忙しくても、小中高の12年間、家での娘の授業を真剣に聴いて来ました。
私に教えながら、学校で習ったことの復習になったのかもしれませんね。」
その記事を思い出しました。
『聞く』と『聴く』は違います。
何かをしながら背中越しに聞くのとは違い、お母さんが真剣に目を見て聴いてくれるので、その女の子も一生懸命に、そして楽しむ様になったのでしょう。
僕も仕事のパートナー達から、聴くことの重要性を痛いほど学ばせて貰いました。
この女の子も、最初は責任感だったのかもしれませんが、お母さんの聴く姿勢が素晴らしかったので、お母さんに教えることが楽しくなって、勉強が大好きになったのでしょうね^^

No title

どうも、初コメさせて頂きます。

「不得意な部分を注意するよりも、得意なものを伸ばす」というところで思い当たった事を。
僕は高校から留学して外国にいるのですが、日本式教育との違いがかなり大きいのです。まさに「不得意な部分を注意するよりも、得意なものを伸ばす」感じなんですね。ああ、君は数学が得意で国語が駄目なの、じゃあ君は数学をとにかくやりなさいという雰囲気。
何が一番面白いかと言うと、クラスが能力別に分かれていたのですが、生徒のレベルが授業内容を上回って来ると「授業は聞かなくていいし宿題もやらないでいい。かわりにこれをやれ」と言って上のクラスのテキストをくれるんですよ。
「勉強しろ」は少しは言われますが、基本はかなり自由です。なのに成績はおかしいくらい上がりました(笑

また、「親に教える」のところも少し。
親でなくてもとにかく誰か他人に教えると、やり方などが再確認されて確かに身に付きます。聞いているだけだとやはり分かった気になりやすいですからね。これは…経験から言ってもかなりいい方法だと思います。。。

できないものを子供がそれを嫌いになるまで伸ばそうと躍起になるのは逆効果ですね。よほどの緊急事態(単位が足りないとか)でない限り、そのままでもいいんじゃないかと感じます。無理に好きにならせる必要もないと思います。やってみて面白くない学問なんてないのだから、いつかはその面白さに気付くはず(…と信じたい)です。

No title

初コメさせていただきます。

いつも拝見したままでした。

この記事に、目の前がクリアになる、いや、靄がはれたような清々しい気持ちになれました。

早速、試してみますし、

親の方の私の発想ひとつなのでは?と・・・。

いつも、空飛ぶミケ猫様のブログを夫婦のコミュニケーション(作戦?)にも役立たせていただいています。

これからも、迷える親たちに、気付きのヒントを発信し続けていただけたら幸いです。

素晴らしい机の配置ですね。

 空飛ぶミケ猫さん、おひさしぶりです。さすがですね。びっくりしました。皆の机を同じスペースに置くなんて・・・。これからでも遅くないから、みなさんにして欲しい机の配置ですね。

No title

私は毎日何度も言う親だったりします(笑)。
そう言えば仙台に新幹線を作る所を見に行ったついでに行った
地底の森ミュージアムでは地層にずいぶん興味を持ち帰って来てから自分で色々調べてましたわ・・
子供は自分の興味の有る事には凄い集中力を発揮しますよね。

こんにちは

特別意識したこともなかったけど、この記事を読んでうちの方針も間違ってなかったみたいでホッとしてます^^

脳科学者の先生が言ってましたが、勉強や情報収集するインプットのときは誰かにそれを伝えるとか教えるとかアウトプットを意識して勉強すると理解度が深くなるとありました。

子供だけに限らず大人にも当てはまるような気がしますね。

長々と失礼しました(__)

No title

私は子どもに勉強しなさいって言った事は一度も無いですが
「勉強しようよ〜」ってお願いは
何度もしてます(^^ゞ
上の記事のお母様、すごく立派ですね。
毎日、子どもが教えてくれる事を聞いて
自分も勉強する姿がお嬢ちゃんにとって
すごく良い教育になったんでしょうね。
親は、子どもに素直になるのが一番だと思いました。
しかし、私はお願いしてるんだけど・・・なぜ勉強しない?

No title

今日は ミケ猫さんの記事にも
みなさんのコメントにも 頷きっぱなしでした。
良いお話をいっぱい聞かせてもらって
すごーくためになりました。

うちはもう中学の子はいないのですが
者覚えの悪くなった自分で試してみます(笑)

ありがとうございました。

★以前も書いたことですが……
お気づきと思いますが、私が書いた記事はほんのよっと。
皆さんからいただいたコメントは量も内容もすごいボリューム……。
中には記事より皆さんのコメントを読むことを楽しみにしている方もいらっしゃるくらい(笑)

これはとてもありがたいことであり、本当にうれしく思っています。
今日はまた初めてコメントを書いてくださった方も何人かいらっしゃいます。
ありがとうございました。

■ヒカルさんへ
私も聞いたことがあります。
そしてお母さんがキッチンに立っているときに、近くのテーブルで勉強する子を止めさせてはダメ!とも。
それに自室だと、嫌になったときにすぐ寝っ転がれるベッドもあるでしょうから……。

■はまぴーさんへ
素敵なお話ですね。
そのお母さんは実に素晴らしい。
しかもとってつけたように高学年とか中学からでなく、
小学校に入学したときからというのはすごいですね。
小中だけで9年間もお嬢さんから勉強を学んでいたわけで……。
素敵なお母さんには素敵なお嬢さんが似合いますね。

■北落師門さんへ
コメントありがとうございました。
しかも私が知らない海外事情、そして“教える”ことを少し視点を変えた的確なコメント……。
そういった素敵なコメントでこのブログが深まりを持たせていただいているのを実感しています。
本当に貴重なコメントをありがとうございました。

■BULL雄さんへ
いつもありがとうございます。
そして、コメントまでいただき感謝!です。
何よりもご夫婦のコミュニケーションに役立てていらっしゃるというお話が嬉しかったです。
なぜなら、子育ての一番の基本は夫婦がお互いを尊重し仲良くすることだと思っていますから……。
これからもどうぞ仲良く!!!

■茶目太さんへ
茶目太さんから褒めていただいてとてもうれしいです。
“自分の部屋はくつろぐところ”にしたいと思い、そうしました。今は中3の次男がまだ小学校に入ったばかりのころだったと思います。
失敗も多かった私ですが、これだけは良かったと思っています(笑)

■mimiさんへ
おっしゃるとおり、子どもが熱中したときの集中力はものすごいものがありますよね。
今日初めてコメントをいただいた北落師門さんのお話にありますが、そういう得意なことを積極的に応援していくといいのかもしれませんね。

■銀蔵さんへ
コメントありがとうございました。
銀蔵さんはどんな方針だったのかなぁなどと創造しながら読ませていただきました。
後段はおっしゃるとおり、子どもだけでなく私たち大人にも言えることですから、積極的に生かしていきたいものですね。

■ふぃるさんへ
おっしゃっているのは“はまぴーさん”のコメントのお話ですね!
私もそう思います。素晴らしいお母さんですし、素敵なお話ですよね。

■園長さんへ
そう、私も今日は皆さんからいただいたコメントをうなずきっぱなしで読ませていただきました。
私たちも本を読んだり、人から得た情報を、また人に伝えたり教えることをすればいいわけですね。
私もそうしたいと思います。
……最近物忘れが多くなってきたもので(笑)
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