救ってくれたのは先生

 毎日いろんな新聞やサイトを見て教育関係のニュースを読んでいます。
でも、明るいニュースや心が温まるようなニュースに出会うことは少ないですね。
そんな中で、今日はちょっと心が温まるお話。


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学校は未知のことに触れ、視野を広げると共に、学び方や知識を身につけるところです。
ただ、それだけなら自宅でも可能なところがあります。
学校だからこそ学べることのひとつに人との関わり方があります。
そして、人との関わりは、時として関わりそのものが大きな財産となります。

今日紹介する桂福点さんはまさにそんなお話です。

先天性緑内障で生まれてすぐ右目を失明、地元の小学校に入学するもひどい言葉でいじめを受けました。
さらに中学の時に左目の視力も落ちてきて、進路の不安を感じているのに親が心配していろいろうるさく言ったりして死にたいと思うようになったようです。

それを救ってくれたのがふたりの先生。
そのうちのひとりは英語の先生でした。

「見えなくなってきてつらいと思うけど、あんたは障害のある子に優しい。
落ち穂を拾って火をつけたら明るくなるように、人を明るくしてあげたらええやんか」
そう言ってくれたそうです。

素敵な先生だと思いますし、桂さんはまさにその助言の通りの人生を歩んでいるように思います。

ご両親も決して悪気があったわけじゃない。
桂さんの将来を心配したからこそ、いろいろうるさく言ったと思います。
でも、自分でもわかっていることを身近にいる親にうるさく指摘されて、さぞ辛かったのでしょう。
英語の先生のように
「つらいと思うけど……」と彼の側に寄り添ってくれると良かったのかもしれません。

このことは私たち親の教訓にしたいですね。

【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
うるさく言うより寄り添ってあげる
「人を明るく」頑張るよ、先生=全盲の落語家・桂福点さん


 先天性緑内障で、生まれてすぐに右目を失明しました。左目は見えたので、地元の小学校に入学しました。ひどい言葉でいじめられ、当時は引っ込み思案だったんです。

 担任は大学を出たての女の先生でした。僕がみんなと仲良くできるように工夫してくれました。朝と下校前、先生がギターを弾き、みんなで歌うんです。気分が盛り上がって「仲良うせなあかん」という雰囲気になった。うれしかったですね。

 3年の時、大阪へ引っ越したのを機に、盲学校に転入しました。両目が見えない、耳も聞こえないなど自分より厳しい状況の子がいるのに驚きました。今までは面倒を見てもらう側だったのが、全盲の子の手を引いて助ける側に。役に立てるという自信になりました。

 子どものころから落語が好きでした。きっかけは家にあった春団治のレコード。リズム感や勢いに引かれて、「けったいなもんがあるんやなあ」と何回も聞いていました。休み時間に教室の机の上に正座して、落語をしたりしていました。

 中学が一番しんどかった。2年生くらいから左目の視力が落ちてきて、毎日1枚ずつ目にビニール袋をかぶせるようにかすんでいきました。進路の不安を感じているのに親が心配していろいろうるさく言ったりして。死にたいと思うようになりカッターナイフを持ち歩いたこともあります。

 救ってくれたのは先生でした。3年の夏、国語の先生が授業中にみんなを淀川に連れてってくれたんです。「人間にも流れがある。よどむ時もきれいに流れる時もあるんや」と。心を見抜かれたような気がしました。

 もう一人は英語の先生。「落穂拾い」の絵が印刷されたファイルをくれました。「見えなくなってきてつらいと思うけど、あんたは障害のある子に優しい。落ち穂を拾って火をつけたら明るくなるように、人を明るくしてあげたらええやんか」と言ってくれ、とがっていた心が円くなりました。この2人と小学1年の時の先生とは、今でも会いたいです。

 学校は人づくりの場やと思います。そういう視点で、学校教育を考えてほしいですね。

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 ■人物略歴

 ◇かつら・ふくてん
 1968年兵庫県生まれ。高校の時、両目の視力を失う。96年、桂福団治さんに弟子入りして古典落語を修業。11月16日、天満天神繁昌亭(大阪)の一門会で福点としてデビューする。
【毎日新聞 2009年10月31日 東京朝刊】

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テーマ : 子育て・教育 - ジャンル : 学校・教育

コメント

こんばんは★

毎日、毎日拝読させていただいて
書きたいことは(思うことは)たくさんあるのに
なかなかみなさんのように文書化できません(^^ゞ

ミケ猫さんもそしてコメントされる方も
本当に素晴らしく尊敬しますv-352
いつもありがとうございます♪

今日のお話もとっても温かいですね。

ミケ猫さんが紹介して下さる記事で
たくさんの方の気持ちが救われていることでしょうね。
このわたしも含めてです!

また遊びに来ますね。

今日は記事に関係ない話ですみません(笑)

No title

桂福点さんの素敵な記事をありがとうございます。
 福点さんの心に残る3人の先生、人の痛みのわかる人間味のある素晴らしい先生達ですね。
 記事には紹介されないけど、今も児童・生徒のために一生懸命に活動されている先生方に脱帽です。
 こんな記事をたくさん取り上げたニュースがあったら世の中はもっと明るくなるんじゃないかな…と思いました。

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No title

素晴らしい先生ですね。
先生に限らずですが・・良い人に巡り合えると言うのは本当に幸せですよね♪。
私も今でも会いたいと思う先生がいます。
その先生から頂いた(花の心は花のみぞ知る)
の言葉の意味を今でも深く考えます。
もう亡くなってますが初めて就職した時の会社の社長さんからも仕事と言う物の心構えみたいなものを自然に教わり感謝しています。
その当時周りにいた大人たちの影響は素晴らしいものだったと今でも思います。
自分も若い人たちにそう思って貰えるような大人になりたいものです。
歳に内面が付いて行かずに困ります(笑)。
色々な素晴らしい話を見させて頂いたり皆さんのコメントを読みながら・・
ああ・・こう言う考え方も有るんだ・・とか・・
本当に勉強させて頂いてます。

No title

色んな先生がいましたが、私も大好きな先生がいました。
私が中学生の時にもう還暦近いおばあちゃん先生でしたが
国語の授業はユーモアが溢れ、身振り手振りが激しく
熱烈なモノでした。
「疲れた人がふと足元を見るとひっそりと咲いている可憐な
菫の花。人をほっとさせるそんな人になって下さい」と
サイン帳に書いて下さいました。
事ある毎にこの言葉を思い出します。
他にも何人か心に残っている先生がいらっしゃいますが
どの先生もどんなに怒っても絶対に人を否定するような
言葉は使わない先生方ばかりでした。
一度でも個人を否定する言葉を(自分にではなくても)口に
した先生を信用する事は難しかったかも。
先生とは本当に大変な職業ですね。
人に希望を持たせる事も出来ますが、その口から発せられる
一言で子供を絶望に陥れてしまう事もある。
子供を持つ親になって改めてそう思うようになりました。

ありがとうございました

■ちいさんへ
記事に関係ない?
とんでもない、私にとってそういった感想をいただけるのはとても励みになります。
できれば、今回の記事のように気持ちが明るくなるようなものを取り上げたいと思っているのですが……。
そういう記事を見つけたら是非教えてください。

■小谷桃子さんへ
おっしゃるとおりです。
“人の不幸は蜜の味”だからでしょうか?
それとも私がそういう記事を望んでいるんでしょうか?
いえ、明るい記事を紹介したいと思っているんですが……。
記事、いつも拝読させていただいています。
軽妙な語り口の中に、ものすごいテーマが語られていて、正直のところ「あなたはいったい何者?」と興味津々です。
どうぞ、これからもよろしくお願いします。

■mimiさんへ
mimiさんにはたくさんの素敵な出会いがあったんですね。
そして、今度は私たちがそういう役割をする年齢になったのでしょうか。
年齢を重ねるだけではなく、mimiさんのようにものごとをお考えなさる方なら、きっと多くの若者たちの心に多くのことを届けていらっしゃることと思います。

■ちぃまみさんへ
ちぃまみさんのお話を是非多くの教師の方から読んでほしいと思いました。
ところで……
私は高卒で学校の事務職員になったのですが、その後教師を目指すきっかけになったのが、
国語のおばあちゃん先生でした。
何だか同じでびっくりするやら、うれしいやら……。
ありがとうございました。
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