うれしくて眠れなかった明花さん

車いす生活を送る少女の一般校の入学を拒んでいた同町教委が地裁の決定を受けて入学を許可、はれて登校となった。

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ニュースを目にした方も多いと思いますが、彼女は脳性まひで生まれた時から手足が不自由です。
そのため階段の上り下りやトイレでは介助が必要ですが、食事や身の回りのことはたいてい自分でできるようです。
普段は車いすで1人で移動でき、地元の小学校に通って、他の児童と一緒に授業を受けてきました。

でも、中学校は71年建設の4階建て。高台の傾斜地に立つため、階段が多く、移動教室も多くなります。

彼女は小学校時代は町が雇用した介助員2人と担任の先生に階段の上り下りを手伝ってもらっていたようですが、体が大きくなり、介助中に足を滑らせて階段から落ちれば、命の危険につながると入学拒否の理由を説明しています。

私はこの記事を読んで率直に良かったと思います。
彼女は小学校の時には普通校で学習してきました。
介助員の人たちにお世話になる部分も多かったと思いますが、彼女の努力もあったことでしょう。

何よりも今まで一緒に学習してきた友達とまた一緒に学習できるのが一番良かった点だと思います。
また、他の生徒にとってもこのことは大きなプラスになることでしょう。
社会に出ればいろんな人がいます。そしてみんな助け合って生きています。
それを一緒に机を並べて学習する中で自然に学べることは貴重なことだと思うからです。

ただ、様々な身体障がい、知的障がいなどをもった人たちがみんな普通校を希望したらどうなるのかと考えると複雑な思いがします。
明花さんの場合は問題ないようですが、普通校には重い障がいをもった人たちの教育ができる専門家はほとんどいませんし、設備も不十分です。

障がいの程度によっては一般の生徒と一緒に学ぶことが果たして本当にその子のためになるのか疑問になる例も私自身見てきました。
また、他の生徒の支援を当然と受け止め、本来であれば自分でできることもしなくなってしまった例も見てきました。

一律に考えるのではなく、その子に一番ふさわしい学びの場はどこかと考えていく必要があるようです。
社会はゆっくりではありますが、バリアフリー化が進んでいます。
学校もそういう状況になってから、はじめてどうするのか考えるのではなく、ゆっくりでも着実にバリアフリー化を進めていけるといいですね。

町教委は高裁に即時抗告したようですが、
それらに費やす費用とエネルギーをもっと別の方に振り向ければいいのにと思いました。

【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
様々な違いがある人たちがみんな助け合って生きていくということを教える機会をもつ
「うれしくて眠れなかった」車いすの明花さん初登校


 車いすで生活を送る奈良県下市(しもいち)町の谷口明花(めいか)さん(12)は3日朝、入学を拒んでいた同町教育委員会が仮入学を認めたことを受け、約3カ月遅れて町立下市中学校に初登校した。セーラー服姿。少し緊張した面持ちだったが、「昨日はうれしくて一睡もできなかった」と笑顔を見せた。ホームルームで「私なりに頑張っていくのでよろしくお願いします」とあいさつし、同級生から大きな拍手を受けた。

 午前8時10分、校舎近くで母親の美保さん(45)が運転する車から降り、車いすでスロープを使って校内に入る様子を、在校生が校舎の窓から身を乗り出し見守った。

 登校が前日に急に決まったためスカートは購入が間に合わず、同級生が冬用を貸してくれた。

 受け入れにあたり、町教委と県教委は、これまで下市中になかった肢体不自由児の特別支援学級を1階に設置。入学を拒否されていた間、自宅で明花さんに勉強を教えていた県立養護学校の女性講師(23)をそのまま配置した。

 下市中によると、明花さんは交流学習時やホームルームでは普通学級の1年A組に参加する。ただ、他生徒と履修状況に差があるとみられるため、1学期中は支援学級での個別学習が中心。明花さんが階段を上り下りする際に必要な介助員2人が集まっておらず、4階の普通学級へ移動する場合は、職員が背負うという。この日は支援学級でこれまでの自宅での履修状況を報告、給食も食べた。6時間目終了後に1年A組のホームルームに加わった。

 町教委は明花さんの仮入学を認めるよう義務づけた奈良地裁の決定を不服として、1日付で大阪高裁に即時抗告。高裁で逆転決定が出れば、入学を取り消す可能性も示唆しているが、この日は「一日も早く中学校生活に慣れ、他の生徒たちと落ち着いた学習活動が送れることを切望します」との談話を出した。
【asahi.com 2009年7月3日】

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テーマ : 子育て・教育 - ジャンル : 学校・教育

コメント

No title

ここで拒否ではなく迎え入れる努力をするのが、
教育の原点ではないかと思うのですが。
義務教育なんだし、障害があっても許容範囲レベルでは。
中学校が拒否るなら、その前の小学校の努力を否定することになります。
考える間も無く即時抗告などと、損害賠償請求の裁判じゃあるまいし、
何を履き違えてるんだか。
などと思っておりました。

No title

私も良かったなぁって思いました。
ミケ猫さんの仰る通り、受け入れればOKってわけではないことも分かっています。
けれど彼女の場合は何よりも本人が望んでいます。否定する前にまず受け入れるのが教育者だと思うんですよね。
拒否した人たちは、教育者じゃないんですよきっと!

No title

難しいですね。
受け入れないということは肢体不自由の養護学校へ行けということだったんでしょうか?
「その子に一番ふさわしい学びの場を」その通りだと思います。
明花さんの仮入学決定がよかったのかどうか、私にはわかりません。
メリットと同じくらいデメリットもあるような気がします。
今回の記事を何度読み返しても、どんなに考えても答えは出ませんでした。

No title

私の勉強不足もありますが、本当に難しい問題だと思います。
彼女の場合は希望の中学校に行けて良かったのでは・・・と思います。
ただ私が中学生の時、知的にも身体的にも障害をもった生徒が
同じような運動を経て私の通ってる普通校の中学校に入学しました。
そして中学3年生になった時に今度は学校を挙げて彼女を普通校の
高校へ進学させよう!となったのです。
ただ彼女は話すのもままならず、中学の授業も理解できてませんした。
にもかかわらず、高校に進学させないのは差別だと大騒ぎになったのです。
結局彼女は養護学校に進学した覚えがあります。

その時私は何が正しいのか、本当に分かりませんでした。
今でもその運動が正しかったのか、分かりません。
そういう線引きって誰がどのように決めているのでしょうか?
教育委員会でしょうか?
中学校と高校は違うのかも知れませんが、そういった事を決める機関が
ちゃんとしていれば明花さんも納得がいく形で入学出来たんじゃないか
と思います。

そうですね

こう言った生徒の受け入れ態勢についてゎ
とても複雑だと思います

私ゎ喜ばしい反面、ちょっと可哀想な気持ちもあります
そこまでして拒絶された場所が
居心地がいいばかりでゎ決してないと思うからです

ただ同じ小学校に通ってきた生徒たちが
救いとなってくれるでしょうね
差別でゎありませんが、こういった生徒とともに育った子たちゎ助け合う心を誰よりも多く学べると思います
それゎ小学校にいながらにしてとても大きなコトを学べる社会勉強とも言えたハズです

そういうクラスにゎきっとイジメなんかもないんでしょうね
大人ゎ面倒を拒絶するばかりで、大切なコトを時に見落とします

No title

今回このニュースを見て思ったのは
教育委員会が受け入れが出来る態勢ではないと入学拒否でしたが
受け入れるには何をどうすれば可能になるかを
まったく考えてなかったのか?って思ってしまいました。
本人、家族が入学を望んで居るのに、それを拒否って(ーー;)
うちの子達の通う中学は、車椅子の子どもを受け入れる事が出来るようにって
急遽4階までのエレベータを設置しましたよ。
危ないや、事故が起きた時にって心配して何もしないよりは
事故が起きない為にはどうすれば良いかとか考えようがあると思いますね。
エレベーター設置などは市の費用負担などが絡んできますが・・・
でも、昨日のニュースで明花ちゃんは受け答えもしっかりとしていて
喜んでる様子を見て良かったです^^

ネット上のみでニュースを知りました

彼女がどの程度の障害があるかというのを文字でしか知りませんが、
本人が望んでいるから=本人のためとは限らないと思うのです。
彼女を支えるため雇用した介助員2人と担任の先生に手伝ってもらっていたの小学校時代。
中学になれば生徒達にも手伝うと自主的に動けます。
結果、事故が起きた場合責任を問わないというならいいですが
確実に監督不足として訴えられるでしょうね。

自分で出来ることもあるのはわかりますが
障害の状態と合っていない学校側の意見は最もだと思います。
彼女のためを思うなら彼女の状態にあった学校に(あれば)行った方がいいと思う。

事故が起きてからでは遅い。

今まで出来てた=だからこれからも出来るは違うと思う。
環境も違うし、授業形態も中学から変わる。
担任が付っきりじゃない。教科担当に変わる。
今まで同じような理由で拒否され養護学校を選んだ子供は多いでしょう。
今後、「あの学校なら受け入れてくれる!」転向してきた障害者を全員受け入れると
いうのなら問題ない判決かもしれません。
雇用した介助員2人の雇用費や担任への負担。
養護学校に通わせればそれだけ費用がかかる。
けどそれを市町村に払ってもらっている。
何であの子だけと思う人もいると思う。私だって行きたかった!って。

何故反対か。
それは、事故がおきてからでは遅いからです。
もし事故が起きて死んだらどうするの?
そんなことになっても文句ないの?親は平気なの?本人もそれで納得しているの?
私は心配でならない。私が親ならいくら娘が望んでも駄目だと説得する。
私は失いたくない。危険があるような場所に行かせるなど絶対に出来ない。

kodomo

子供達には、
好きな場所で学べる
自由を与えたい一方で、
大人がその子に最適な
教育現場を提案していくのも
大事なことですよね。

今回のケースは
彼女の希望に加え、
学校生活に適応しようと
努力し、結果順応している様に
見られます。

問題が起きるまでは、
見守ってあげることが
最良の選択のように思えます。

教育の本来の姿って?

このニュースは私にとっては身近なものだったので、少し意見を書きたくコメントします。
私の主人は難聴ですが、普通学級で小学校、中学校、高校を卒業しています。
補聴器を着け、口話(口の動きで話を読む)を学び、前の方の席で授業を受けていたそうです。
それでも、中学校以降は、話が聞こえないことで不安でいっぱいだったそうです。
今も、話が聞こえない時に聞き返すのが嫌で、人とのコミュニケーションはあまりしたがりません
(本当は人と話すのが大好きな人ですが)。
それでも、主人が普通学級で過ごせてよかったのではないかと思います。それが普通の社会の
一部であると思うからです。
本来なら、どこの学校にも障がい児を受け入れる体制を作るべきであると私は思います。
私の住んでいる県では最近、小学校ではどこでも特殊学級を併設し、普通学級にも出来る範囲で
参加しています。
ただ、それも小学校までのようですね。
これからは、中学校にも特殊学級を併設するようになっていかないといけないと思います。
私は障がいこそないけれど、ひどい喘息持ちで、人と同じことをすることができないこともありまし
た。
そういう時、特殊学級があれば、精神的に違っていたのではないかと思います。そこの先生に相談
できたり・・・それだけでも楽になったのではないかと思います。人と違うことが、すごく辛かったので。
今までの学校教育は、人と同じことをしないといけないとして、一人一人の個性を潰すこともあった
のではないかと思います。日本の障がい者を排除する社会の体質は、学校教育からすでに始まって
いるのです。
養護学校でないとどうしても受け入れが難しい重度の障がい児もいるとは思います。
それでも、あまりにも養護学校と普通学校の垣根がありすぎて、親の側とすれば普通の社会から
隔離された所に行かされる不安があるのではないかと思います。
障がいのある子の生まれる比率は意外に高いのに、社会がそのことを当たり前のこととして受け
入れず特殊なものとして扱っているのです。矛盾しているんですよね。
小学校、中学校は少なくともエレベーターは付けるべきと思います。非常用として。
普通の健康な生徒だって、万が一怪我をしたり、具合が悪くなった時、4階からどうやって降りるん
でしょうか?
自治体は他の公共施設にはお金を使うくせに、障がい児が来るかもしれない学校の施設にはお金
を使わないんですよね。
そういう姿勢が、不登校やいじめなどの問題を引き起こす遠因を作っているように思います。そう
いう問題は、人と違うものを排除するという意識が根底にあって起こる問題だからと思うからです。
障がいを、当たり前のこととして受け入れる社会・・・そうあるべきであると、明花さんは教えて
くれているように私は思います。
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