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2009.05.11

「よのなか科」で応用力

 先日“評価できる学習習慣づけの取り組み”で大阪府の様々な教育改革の一端を紹介しました。
その中のひとつ、“よのなか科”の取り組みです。
“よのなか科”と言えば、元和田中の校長、藤原さんを思い浮かべる方も多いと思います。
そう、あの藤原さんが橋下知事の要請で府教委に招かれているんですね。

IMG_0137.gif

確かに基礎学力だけでなく、応用力をつけるには効果的だと思います。
また、様々な場面でコミュニケーション不足が問題となる中で、よのなか科の取り組みは
コミュニケーションの力をつける上でもいいと思います。

ただ、トップダウンで府内一斉に取り組むのには違和感が残ります。
最初に発想した藤原さんは立派だと思いますし、
それを本当に自分のものにして積極的に実践しようとする学校もいいと思います。
でも、トップダウンで消極的な取り組みをするのであれば、かえって子どもたちに混乱を招くことになるかもしれません。
短期間の模倣ではなく、十分かみ砕いてオリジナルと言えるまで吟味して、なおかつ長期間の取り組みならきっと効果を上げることでしょう。
中途半端な模倣的な取り組みは要注意ですね。

さて、私たち親ができることはないでしょうか。
教科の内容を教えることはできなくても、
今学習していることを実際の生活と関連づけてあげるのは、むしろ一緒に生活をする親の方がやりやすい場面は多いと思います。
もっとも今何を学習しているのかわからなければできませんが…。

【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
時には子どもから教科書を借りてみる

「よのなか科」で応用力


 「理想の家の設計図を書いてみて」。3月末、大阪市内で開かれた教員対象の研修会で、「よのなか科」と呼ばれる手法の模擬授業が行われた。生徒役になった教員約50人は、6人1組で机を囲み、図を書いたり、討論したりしながら間取りを考えていく。

 講師は、発案者で府教委特別顧問の藤原和博さん(53)。リクルート出身の民間人校長として、東京都杉並区立和田中学校で塾による放課後授業「夜スペシャル」(夜スペ)などに取り組んだ実績を買われ、橋下徹・大阪府知事に協力を要請された〈改革請負人〉の一人だ。

 「よのなか科」で養う力を、藤原さんは「情報編集力」と呼ぶ。情報を選別し、自分なりの答えを導くための応用力を意味する。

 例えば「理想の家」の授業では、家に何をどう配置するかを考え、話し合ってもらう。サッカー場を設けても、地下室を加えてもいい。正解はない。目的は、作業や議論を通して、発想や表現を引き出すことにある。

 議論を活発にするため、保護者や大学生に加わってもらったり、専門家を呼んだりする。研修に参加した岬町立岬中学校の岡田耕治校長(54)は「生徒は面白いと感じるはず。試す価値はある」とみる。

 以前から学校単位や先生個人で「よのなか科」に取り組むケースはあったが、都道府県で導入するのは府教委が初めてになる。きっかけは、反復学習などと同様、全国学力テストでの低迷だった。

 応用力を問うB問題の平均正答率は、基礎を問うA問題より全国平均との開きが大きい傾向にあり、無回答率も高かった。同時に実施された調査で「国語の授業で自分の考えを話したり書いたりする」という質問に「当てはまる」とした府内の中学生は26・2%と全国平均(43・1%)を大幅に下回ったことも、教育関係者にショックを広げた。

 こうした結果を受けて、府教委は「考える、話す、書く」の要素を含んだ「よのなか科」に注目した。藤原さんは2008年度に府内の小中高校55校で研修を実施。今後も独自の教材を開発して普及活動を進める。

 本格的なスタートはこれからとはいえ、先行して授業に取り入れている教師もいる。

 堺市立美原中学校の佐古田英樹教諭(33)は、「暗記に偏りがちな社会科を変えたい」と、製菓会社の社員や税理士を招き、「売れる菓子の条件は」「税金は必要か」などをテーマに授業で議論した。生徒の評判は良かったが、ゲスト探しなどに準備を要する上に、平日なので保護者になかなか集まってもらえないなどの課題もあるという。

 府教委小中学校課の角野茂樹課長は「自分ならもっと有意義な授業ができると思う教師もいるはず。ぜひ挑戦してほしい」と呼びかける。授業内容の自由度が高い分、教師側も試されることになりそうだ。

 よのなか科 藤原和博さんが和田中校長時代に取り組んだ授業手法。身近な社会事象から、経済や法律などを含めた「世の中」を考えるスタイルが特徴で、「ハンバーガー屋さんの店長になろう」「流行(はや)る店、流行らない店」などのテーマで実践されてきた。
(2009年5月9日 読売新聞)

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Posted by at 2009.05.12 05:16 | 編集
う~ん~
この「よのなか」科って・・・先生の資質によって授業の内容とか達成度がかなり変わりますね。
うちの娘たちは「生活科」っていうのがあって、やっていましたが、私としてはどうかな~と。

古い考えかもしれませんが、やっぱり、読み書きそろばんが基本で、その基本ができて後に「よのなか」科があるべきです。
大昔は、学校で「読み書きそろばん」を勉強すれば、家や地域で、よのなか科の勉強ができたのですが・・・。
私は古いのかもしれませんが、まず、しっかり「読み書きそろばん」が大事と思っています。
応援!
Posted by らいり at 2009.05.12 07:35 | 編集
前々から興味がありました。
実践しているところは少ないので、なかなかお目にかかれなくて。

今の子供達、本当に自己表現が苦手なようです。
塾の先生も言っていましたが「言葉が少ない」と。
日常の会話も一言二言で終わり。
会話がないので、語彙力も少ない。
難しい表現があっても、意味を聞かないし調べない。
ウチは長男あたりが、ちょっと・・・
難しいお年頃に入ってきたのもあるのでしょうか?
会話の少ないこと!
必要な情報を聞き出すのに、えらく苦労しますw
自分の考え・感情をうまく出せるよう、少し考えてみたいと思います。
Posted by ぽちちょ at 2009.05.12 10:29 | 編集
学習をどう生活に役立てていくかですね。
ただ卓上の上で計算が出来ても、実際に必要な場面で使えなければ意味がないですもんね。

今の子はとくに応用力がない気がします。
自分で考え、行動するということが昔より少なくなってきているのかもしれませんね。

こういう科を取り入れるのは賛成ですが
こういう形を作らないと身についていかないという世の中になんだかさびしい気もします。
Posted by 海のいるか at 2009.05.12 19:19 | 編集
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