2009.09.30
集団生活や高齢者との交流…これは貴重です!

高齢者との交流、もらい湯……これは貴重な体験です。

核家族化が進み、三世代同居のお宅が少なくなっていますので、
親と子の関係だけで過ごせる場合がとても多くなっています。
まして、子どもの数も少ないので兄弟姉妹同士の関わりも昔に比べると減っています。
さらに、地域行事などにおける関わり合いが少なくなっている地域もあります。
もちろん、三世代同居で兄弟姉妹も多く、地域の関わりも濃厚という方もいらっしゃると思いますが、
そういう方が一番よくわかっているかもしれません。
関わりが多くなればなるほど大変な面が増えるけど、良い面もあるということを……
児童が民家で共同生活、そして近所のお年寄りなどに朝食や夕食を作ってもらい、お風呂ももらい湯……
普段、親と子の関係だけで過ごしてきた子どもにとってはものすごい変化でしょうね。
時には自分の我を抑え、時には嫌な思いをし、時には周囲に気を遣う……
でも、とっても新鮮で貴重な体験だと思います。
強制される中でやるなら意味はありませんが、
きっと希望参加だと思いますので、効果は大きいのではないでしょうか。
“子どもたちのため”というのでなく、高齢者の生きがいづくりから始まったという発想もおもしろいですね。
こんな実践がいろんな地域であったらいいなぁと思いました。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■我が子に他人のメシを食べさせる
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2009.09.29
ひとりぼっちと一人になれるのは違う

今日は作家でモデルの華恵さんの文章です。

“米国人の父と日本人の母の間に生まれ、6歳で日本へ”……
排他的な日本人という民族の中ではそれだけ読んでも“いじめられる要素”があるように思います。
その通り、彼女はいじめを受けますが、
“いつもそばにあるのが本で、助けてくれたのも本”だということです。
その彼女は
“いつも「みんな」と一緒じゃなくてもいい。「友だちをつくろう」と必死になっていると空回りしてしまうし、自分が見えなくなってしまいます”
そう語ります。
そして、“友だちは大切ですが、ひとりの時間も必要”とも言っています。
トイレに行くにもどこにいくにも一人で行けずに、連れだって行く子たちより、賢く強いですね。
人は一人では生きられないと言います。
でも、私たちには家族がいます。そしてこれから“友だち”になる可能性をもった人は
世界中にほんとうに多くの人たちがいます。
そう、決してひとりぼっちじゃないんです。
私たちの大切な子、困ったときに視野を広げることができるように背中を押してやりたいですね。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■一人になれることは素敵なこと続きを読む
2009.09.28
夫がしつけの妨げに……

今日の話題は、夫がしつけの妨げになっているのではないかという相談です。

回答者は建前と本音の使い分けを学習する過程について書いていらっしゃいます。
「へぇ~」と感心しながら、そういえばそういう場を踏んで獲得していくひとつの力なのかな、などと思いました。
その辺は、回答者の文章(続きを読む)に譲るとして、私はちょっと別の視点から書いてみます。
それは、夫婦のコミュニケーションの問題です。
日頃しつけをしていれば、一時的に子どもからうるさがられたり、嫌われたりすることもあります。
そこへ、夫が「遊びに連れ回す」という、子どもにとっては楽しい面だけで接しられると何だか自分の努力がバカみたいに思う、そんな気持ちが相談者にあるのではないでしょうか。
夫は日頃子どもと一緒にいることができない負い目をそういう行動で埋め合わせをしようと考えているので悪気があるわけではありません。
かといって、これがいい状態とも思えません。
ここはひとつ、奥さんが一歩大人になって、旦那さんに向かって
「さすが、パパが一緒だと子どもがとても喜ぶわ」とまずは認め、
自分も一緒に動いて存分に楽しんではいかがでしょう。
そして、旦那さんの気持ちを十分汲んだ上で、「でも学校を休ませるのは子どものためにならないから、休日に思いっきり楽しみましょう!」と奥さんも協力するんです。
そしてしばらく経ったら、「遊びに行くのもいいけど、家の中で○○して一緒に過ごすと子どもがすごく喜ぶの!」と旦那さんの考える視野を広げてやります。
子どもと一緒で行動を頭から否定したらムキになるかもしれませんし、ますますコミュニケーションが悪化します。
一種の旦那育てですね。
きっと、奥さんの思いが通じ、旦那さんも目覚めるのではないでしょうか。
もっても、発想の転換と、中期的な取り組みが必要にはなりますが……
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■夫婦で共に“ほんとうに子どもが喜ぶこと”を見つける続きを読む
2009.09.27
万引きした少年の親 『商品を子どもが取れるような場所に置くな!』

……これが万引きで捕まった子どもの親の言い分です。
学校なら、法を犯す前に諭すことも必要でしょう。
でも、いざ社会に出たら、子どもと言えども自己責任。
犯罪を通報したお店が逆にクレームをつけられるとは……

『子が子なら親も親』
あるいは、『親がその程度の意識だから子どもが犯罪を犯す』とも言えますね。
記事にあるように、あまりにも親の意識が低すぎます。
現役の教員だった頃、「たとえ100円の品物でも警察に通報してください」と地域にはお願いしていました。
でも、商店の皆様は
「100円くらいなら次からしないように注意して……」とか、
「地域の中の人間関係もあるので、100円くらいの品物なら穏便に……」
そういう声があありました。
ところが、万引きは再犯性がとても高く、100円くらいの品物から始まり、金額や数が徐々にエスカレートし、万引きした品物も自分が使う状態から、友だちにあげたり、売りつけるなど徐々にエスカレートする例がとても多いんです。
だから、最初の100円や200円の万引きの時に、きちんと通報して警察の指導を受けるとそれでストップすることがかなり期待できます。
だから、本当に子どもの将来を考えるならそれがいいんです。
通報された親が逆にクレームをつけるなんて、私の中では信じられないことです。
親としていったい何を子どもに教えようと考えているんでしょうかね。
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■一見厳しいような対応が実は一番子どものことを考えた対応続きを読む
2009.09.27
この隠語 わかります?

これは、全国webカウンセリング協議会の理事長、安川雅史さんからの情報です。
やわらか銀行はわかりますよね!

前々回の、自分の裸画像を売った女子高生を書類送検
前回の、試される親力……ケータイ
に続くケータイに関する記事のラストです。
ブログをしているとコメントを送ろうとしても“禁止ワード”に引っかかってしまうことがよくあります。
特に「殺す」とか「自殺」など……
おそらく薬物に関するものなど犯罪に関するものも同様でしょう。
同じように出会い系サイトや掲示板サイトでも、売買春に関する用語や、アドレスなどは運営者により常にチェックされています。
ところが「殺す」→「korosu」と置き換えると禁止ワードに引っかからないように、
隠語を使うとチェックの目を逃れることができるわけです。
ですから、すでにここに掲載した隠語はもう使われなくなり、新しいものになっているかもしれません。
親とすれば常に新しい情報を得る姿勢を持ちたいものです。
ちなみに今回紹介した“禁止ワードにひっかかるコメント”を私が書くのは、
日下ヒカルさんの「仮想世界」です。
彼女は、ホラー小説を中心に毎日1本小説を書いていらっしゃいます。
ほら、“ホラー”だけに“殺す”とかいうワードが出てきて当然でしょ。
どうぞ、一度訪問してみてください。
怖いお話の中に、作者の人間の温かさが感じられますよ。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■若者の間の情報に接する努力をする続きを読む
2009.09.25
試される親力……ケータイ

子どものケータイやPCのネット利用に警鐘を鳴らす内容を載せました。

毎日新聞にさらに詳しく掲載されていたので、一読をお薦めします。
長い記事なので今日は前半を紹介します。
記事にあるように、ケータイでネットに接続するのは圧倒的に子どもの方が多いのかもしれません。
自分の部屋で、親に知られることもなく、何時間でもできるんですから……
隠語のことが出てきますが、
それについては後半の記事の時に触れたいと思います。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■自分の部屋から誰とでもつながるケータイの力を甘く見ない続きを読む
2009.09.24
自分の裸画像を売った女子高生を書類送検

でも、今回は少女が書類送検されました。

以前、児童売春のきっかけは一般サイトという記事を書いたことがあります。
“出会い系が危ない”というのは以前のお話で、今はゲームサイトやプロフを入口にした犯罪が増えています。
多くの場合、少女は小遣いほしさに自分の画像を売ったり、下着を売ったり、場合によっては売春を持ちかけたりします。
そして、そういった少女を物色する男がいて、接点が生まれるわけです。
もちろん、男が持ちかけて少女が応じる場合もあります。
もちろん、年齢が上回っている男の罪は重いものがあります。
でも、少女も自らの意志でそういった“場”に入っていくのです。
今までは男の摘発がほとんどでしたが、今回は少女も書類送検されました。
記事によれば
“今回は現金目的だったことなど悪質性が高い”ことと
“少女らが絡む買春事件などが、出会い系サイトへの少女側からの書き込みなどが発端になることが目立っている”ため、
県警は少女らに警鐘を鳴らすために摘発の方針を固めたようです。
単に写真の売買だけで終わらずに、より悪質な犯罪の入口になることも多いからでしょう。
親として、子どもが簡単にこういった“場”に入れることをこの際認識したいものです。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■犯罪への入口は子どものすぐそばにある 続きを読む
2009.09.24
家族で外食、皆さんはどうしていますか?

外食時のある家族、父は新聞、母は雑誌、娘はケータイ、息子はゲーム機……
確かによく見かける光景ですが、投稿された方は、“家族のだんらんをどう考えているの?”と疑問を投げかけています。
皆さんならどう思いますか?

私も寂しいなぁとお思います。
でも、「あなたの家庭ではどうだったの?」と問われれば返す言葉がありません(笑)
以前、家族で沖縄に旅行したときのことです。
現地でレンタカーを借りてしばらく走っていると長男が勉強道具を出して勉強を始めました。
大学受験を控えた時でしたので気持ちはわかりますが、私はその時こう思いました。
『せっかく家族で旅行に出かけているんだから勉強なんてやめてくれ! それより景色を見たり、一緒に話しでもしようじゃないか…』
そしてその言葉を言おうと後ろを振り向いた瞬間に思いとどまりました。
見ると、そこには疲れた次男が寝ていたのです。
疲れて寝ている次男を起こして私は『せっかく家族で……』とは私は言いません。
その時に思ったのです。
“寝る自由”があるなら、“勉強する自由”もあっていいのかな? って……。
それで、長男にもそれを言わなかったのです。
疲れた次男は睡眠が必要だった。睡眠が心地よかったんですね。
そして受験を控えた長男は、勉強することが心地よかった。
そして私たち夫婦は会話することが心地よかった。
それでいいんですよね。
夕食の時はさすがに4人で楽しく談笑しながら食べましたし……
それはバラバラの家族より、みんなでお話しながら楽しそうに食べる家族を見た方がいい印象を受けます。
でも、それはその家族の問題。しかも中心となる夫婦の考え方の問題です。
もっとも、投稿の後半にある“急患センター”に来てゲームをしている父親はどうかと思いますが……
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■家族みんなで談笑することが心地よいという家族をめざす続きを読む
2009.09.23
「これでいい?」と見せに来る子ども

パートに出ているときも「おやつ食べていい?」と聞いてくる娘さん。
皆さんだったらどうされます?

うちの次男は今、中学3年ですが、同じようにひとつだけいまだに聞いてくることがあります。
たとえば日曜日に友だちと遊びに行く前に……
「今日、お金使っていい?」
私たち夫婦は「いいよ」って言うだけで、いくら何に使うかなどは聞きません。
時々、「そんなふうに言ったことあったかねぇ」と2人で顔を見合わせてつぶやいたりします。
でも、幼い時のいつか、私たちのどちらかがそういう事を言ったんですよね。
この方の場合、きっといつかどこかで娘さんに“お母さんへの確認”を求めたのだと思います。
それは、回答者がおっしゃるように“お母さんが娘さんを保護しようという意識が強すぎる”ことの現れだと思います。
私だったら、まず「言ってくれてありがとう」「聞いてくれてありがとう」って言います。
そして、年齢が進むにしたがって、
事前に「○○ちゃんはそうやってちゃんと確認してすごいぞ」と認めた後(だって自分がそうさせたのですから……)
「○○ちゃんも大きくなってきたから△△については今度から自分で決めてやってごらん。その代わりその日の夜に聞かせてくれる?」って言います。
そして聞かせてくれたら「自分で決めることができてすごいぞ!」って褒めます。
あとは、本人の判断することを次第に増やしていき、
いずれは「今度から何を自分で決めればいいのかも自分で決めてごらん」
そして「後で教えて!」
さらに報告もいずれは週末に教えて……と段階を進めていきます。
その繰り返しで徐々に本人の自己決定を促していったらいいと思います。
子どもは子育ての鏡です。
子どもの様子で気になるところはまずご自分の対応を振り返ってみるのが一番です。
ただ、親が過去を悔やんだり、自責の念にとらわれては何の発展も望めません。
回答者がおっしゃるように、誰も100%のことはしてあげられないのですから……
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■子育てで困ったら、子どもの様子をヒントに必要なことを考える続きを読む
2009.09.22
先生とどう意志疎通する?(後)

昨日の投稿者の取り組みは参考になったでしょうか。
今日は、その記事の後半の部分を紹介したいと思います。

昨日書いたように、いざ問題が起こってからではなく、
最初の出会いから始まった日頃のちょっとしたコミュニケーションの積み重ねが大切だと思います。
でも、不幸にしてそういう積み重ねができないうちに問題に直面してしまったら……
今日の投稿者が書いていますが、
そんな時は遠慮せずに、堂々と自分の思いを伝えることです。
でも、その時に大切なことがあります。
それは感情的にならないこと、
一方的なクレームにならないこと。
多少学校の対応に不満があっても、
聞く耳だけは大切にして、一度に解決しようとせず、
回数を重ねてお互いの理解を深めていくことだと思います。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■一方的なクレームにならないように聞く耳を大切にする続きを読む
2009.09.21
先生とどう意志疎通する?(前)

保護者への対応が機械的に一律になるとはかぎりません。
良好なコミュニケーションは両者の努力の和とも言えます。

いざ問題が起こってから良好なコミュニケーションを作るのは容易ではありません。
それは、保護者、教師どちらにも言えることです。
だから、日頃から努めてコミュニケーションをとっていくことが必要です。
保護者から
・ちょっとしたお礼の電話
・顔を合わせた時の声かけ
・先生からもらった手紙への返事
・学級通信などへの感想
・保護者会や学校の行事に参加しての感想
……これらをもらったらうれしいものです。
あまり頻繁ではかえって負担に感じるかもしれませんが、
機会をとらえたタイミングのいい働きかけはとても心に響くものではないでしょうか。
日経新聞に「先生と保護者、どう意思疎通する?」という記事があって、
5名の方の投稿を紹介してありました。
長くなるので今回3人の方のものを掲載し、
次回(明日)2人の方のものを掲載します。
投稿するような方ですので、どの方もよりよいコミュニケーションを心がけているようです。
さて、皆さんはどうされていますか?
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■教師とのコミュニケーションは日頃が大事続きを読む
2009.09.20
学校が嫌なら行かなくてもいいよ!

こう言われたら、すぐにでも休みたい子はいるかもしれない。

でも、嫌なことから逃げてばかりいたらどうなるのかな? と内心心配になる。
自分自身のことで考えるなら、時には嫌なことを我慢したり、
頑張ってそれを乗り越えたときに、自分なりの進歩があったと思うから……。
もし、それらをすべて避けてきたら今の自分はいないと思う。
それは
“どんなに嫌なことでも歯を食いしばって頑張れ”ということではない。
いじめを受けて生きづらくなったら行かなくてもいいと私も思う。
要は自分の中で、“これは乗り越えよう”“これは避けよう”と判断すればいいこと。
すべてを避けては人生がつまらなくなってしまう。
学校には2つの側面があると思う。
ひとつは学習。これは大勢の中で磨かれることも多いが、一人でも可能なこと。
そして、もうひとつは人との関わりや集団との関わりを学ぶこと。
筆者の言うように学校に自由な空気を吹き込むことはいいけど、
集団との関わりを放棄して“個人”というものだけが前面に出てくると、
世の中はますます生きにくくなるのではないかという心配もある。
自分ができることについては頑張る、
でも、頑張ることができないことについては、取り組まない自由がある。
100人いれば、100通りの自由がある。
みんな違うんだということを幼い時から学習させたいものだとあらためて思った。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■ゆるいつながりの良さに気付く続きを読む
2009.09.19
嫌だって気持ち、かっこいい……いじめている君へ

……以前も紹介したasahi.comのサイトからです。
今日は宮本亜門さんの“嫌だって気持ち、かっこいい”です。

記事では宮本さんが子どもの頃、仲間と一緒にカエルをいじめた経験に触れています。
そして、“本当は嫌だったんです。生き物をけりたくはなかった。でも、みんなに「やめよう」とは言えないし、「自分はやらない」とも言えなかった。嫌だな、という気持ちにふたをして、笑いながら一緒にけった。あのときの嫌な気持ちは、今も消えていません”と語っています。
その気持ち、すごくよくわかります。
仲間がいる中では、必ずしも自分の思い通りに自分の行動を決められないことが多いものです。
その心理をとてもわかりやすく伝えてくれています。
“嫌だって気持ち”……自分自身の中にその気持ちを見つけるだけでも大きなことです。
さて、男性には子どもの頃にこういった生き物をいじめたり、殺したりした経験をもっている方は多いと思います。
私もたくさんあります。ミミズ、昆虫、カエル、蛇……
でも、そこで終わりです。
ネズミのような小さい動物でもほ乳類を殺す前に“嫌だって気持ち”からでしょうか、やめました。
「虫にも命があるの! いじめたり殺したりしてはダメ!」
……確かにその通りです。
でも、そう言って、子どもの行動をすべて事前にストップしてしまうと
知識として「いじめてはダメ、殺してはダメ」ということはわかっても、
「嫌だって気持ち」は体験しないで成長してしまいます。
これは私の想像ですが、そういった経験がない子が、何かのきっかけで
猫や犬、あるいは人間まで傷つけたり殺したりするのでは? とも思います。
蛇と猫に命の重さの軽重があるのかという議論は難しいので避けますが……
いつも拝見している、すかいどんさんの“パパ読ンデ”というブログに
“神社の蛇”というタイトルのものがありました。
子どもを信じて、できるだけ子どもの体験に任せようと我慢しながら見ているすかいどんさんのお気持ちがとてもよくわかります。
いじめている君へというよりは、いじめをしない子を育てるには
その“嫌な気持ち”の体験は必要なのかもしれません。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■“嫌な気持ち”の体験をさけないで子育てする続きを読む
2009.09.18
学びそびれたら……

人間には、ある事柄を学ぶのに適している時期があると言われています。
でも、完璧な子育てはありません。
抜けているものがあったら、いつでも学び直しができる……それも大事ですね。

今日の記事は、部活動やサークルに参加せず、人付き合いがやや苦手な高校生や大学生らに、
集団行動や対人関係を学んでもらうプロジェクトのお話です。
記事を読むと、まったく指示がないとなかなか難しいことがわかります。
最低限の指示を出して、あとは自分たちで解決するようにしたようです。
ところで、“学生たちは時に衝突もしたが、自分とは違った考えに耳を傾け、
相手を理解しようとする姿勢も身につけ始めた”とあります。
短期間の活動で成果は大きかったようですね。
“学び直し”と言っても、大人になってしまうとなかなかこういった機会はありません。
親が無理にそういった経験ができるように押し出すよりは、
“自分を変えたい”という気持ちを持たせることが大切なようですね。
でも、それって意外と難しい。
本人から動き出したいという気持ちを引き出すいい方法はないものでしょうか。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■学び直しの意欲を本人にもたせる続きを読む
2009.09.17
子どもたちの手本は誰?

日本ってお父さんの影響が小さいの?」……記事の冒頭の言葉です。
ハハハッ! ……やっぱりそう思われちゃうんですね。

冒頭の言葉はアメリカの方が
「小学校のころは、子どもと遊んでくれたのに、最近お父さんは何もしてくれない」「夫も息子も一日中テレビ。口数が減った息子は夫に似てきた気がするわ」
……こんな夫への不満に盛り上がる筆者に言った言葉のようです。
ということは、アメリカの人の多くの父親たち(人により様々だと思いますが)は子どもが思春期を迎えても一緒に遊んだりしているということですね。
そして家の中の女性(もちろん妻!)を大切にしている。
それで父親を手本と考えている子たちが43%もいる。
14%しかいない日本のパパたち!
ちょっと頑張らないといけませんね。
もっともそれを妻から面と向かって文句を言われるようにされたらたまりません。
筆者のように考えてくれると助かるんですが……
……それを言ったら、これを読まれた女性の方から叱られますね……
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■子どもから“手本だ”と言われるように生きる!続きを読む
2009.09.16
お知らせ
2009.09.16
ブラザートムさん……子どもを全身で受け止めた子育て

日本経済新聞の「子どもと育つ」コーナーからです。

自分自身は父親と暮らした経験をもっていらっしゃらないブラザートムさん、
でも、彼は父親としてきちんと子どもたちに向き合っています。
そして、わけもなく腹が立ったり、いろんなことに悩んだりする思春期の子どもたちを全身で受け止めているんです。
「好きなことだけしろ」
素敵な言葉ですね。親はついいろんなことを考えて、不得意なこと、苦手なことを頑張らせようとする方も多いようですが、彼は「好きなことだけしろ」……言ってみたいですね。
「子どもは自分の知らないことを知っている、親も教えられることがたくさんある」
これも素敵な言葉ですね。
すべての点で優位に立っていようとする親が多い中で、この姿勢は大切だと思いました。
ある時は親が教える。ある時は子どもが教える。
……だからこそ、子どもも親の言葉に聞く耳を持つのかもしれませんね。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■ある時は子どもから素直に学んでみる続きを読む
2009.09.15
お知らせ
2009.09.15
水泳、入江陵介選手のお母さんの子育て

このシリーズは各界で活躍している方のお母さんに取材し、その子育てを紹介するものです。
今回は水泳の入江選手のお母さん、久美子さんです。

入江選手がスイミングスクールに通い始めたのが3歳の頃と言いますから
やはり英才教育か、などと思いましたが、なんとついでに通っていたということでビックリ。
兄姉が通っていたから親が勧めたら一緒に行くようになったようです。
そして兄が5年生の時に名門スイミングスクールの育成選手に選ばれ、
“じゃあ、ついでに陵介君もくれば”と言われて2年生の時から一緒に行くようになったそうです。
同じ2年生の育成選手はその子の実力で選ばれたわけですが、彼はついでに通うようになったのですね。
だから、彼はいつも最後尾を泳いでいたということです。
その彼が中学生に入る前に自分から“背泳ぎをやらせて”と言って……そして大化け……
スイミングに通っていた兄がいなければ入江選手の活躍は生まれませんでした。
兄が名門スクールの育成選手になっていなければ、やはり入江選手の活躍はなかったかもしれません。
このお話は、子ども(大人も同じだと思いますが)を伸ばすには、いかに環境が大切だということを教えてくれます。
整った施設や優れた指導者、そして切磋琢磨する周囲の人
……こういった環境が大きなプラス要素になるということですね。
もっとも、本人の向き不向き、素質も大切だろうし、強制されないで本人の意志でやることも重要です。さらに、本人の努力は言うまでもありません。
でも、ついでに通っていた彼がこういった環境の中で大きく開花したんです。
あなたのお子さんも優れた環境を用意すると大化けするかもしれません。
あれもこれも習い事をさせることを私は良しとしませんが、
たったひとつ、お子さんが望むことに対して環境を整えてみるのもいいかもしれません。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■子どもを伸ばすための環境を考えてみる続きを読む
2009.09.14
児童生徒数 少なすぎるのも…

そう思われがちですが人数が、少なければいいというものではありません。
今日は少ないせいでいろいろな問題が出ている……そんなお話です。

しばらく前に“日本の教育費の公費支出はアイスランドの半分以下”という記事を書き、
基本的には少人数学級で行き届いた教育を考えるのには賛成の意見を載せました。
コメントをお寄せいただいた方の中にはご自身が大勢の中で楽しく過ごして来られて方もいらっしゃいますし、大勢の中だからこそ、時には息を潜めて生活できた人もいらっしゃるようなご意見もいただきました。
おっしゃる通りだと思いました。
皆さんが危惧するように少人数も行き過ぎると教育としての機能が果たせるか疑問が出てきます。
単に教科の学習成果を出すだけならいいのですが、学校には対人関係の中で学ぶことや集団の中で学ぶことがたくさんあるからです。
今日の記事はある学校の廃校問題です。
保護者の方がおっしゃっているように、地域の中に学校がある意義はよくわかります。
ただ、全校生徒12人では本当にそれが子どもたちのためになるのかやはり考えてみる必要があります。
それから、“市側は生徒を増やす努力をしていない”と存続を求める一人は言っていますが、
「それは市の役割なのかな?」とちょっと不思議に思いました。
むしろその地域の方が率先して取り組んだ方が成果があがるように思ったからです。
ちなみに私の住んでいる近くの市では、同様の小規模校の学区を自由にし、
“少人数で学びたいという子ども”を全市内から募って成果を上げているようです。
最終的なしわ寄せが生徒のところに行かないように円満に解決するといいですね。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■学習だけではない、学校生活の意義をもう一度考えてみる続きを読む
2009.09.13
いじめられている君へ 逃げて!

あなたをいじめるところから逃げてください!
でも死んではダメです!

きらきらいぬ日和の、ちいさんから教えていただいた
asahi.com の「いじめられている君へ いじめている君へ」というサイトからです。
「学校でいじめられているなら学校にいかなくてもいい。
学校に行かない自分を責める必要もない。
自分がどんなにひどくいじめられているか遺書を書いて外出すればいい。
そして周りにアピールしましょう」
……そう記事にあります。
“遺書”とあったのでびっくりしました。
でも、絶対に死んではダメと筆者は語りかけています。
死を選ぶのにはふたつの意味があると思います。
■ひとつは“死ぬほど辛い、こんな辛いなら死んだ方がいい”ということ。
これはおそらく本人でなければわからない辛さだと思います。
でも、いじめた相手の知らないところまで逃げれば、辛さから開放されます。
それは“学校に行かない”ことかもしれませんし、“家族で引っ越しする”ことかもしれません。
死んでしまっては何もありません。
だから逃げればいい……その通りだと思います。
親は何かの時に、
『どうしようもなくなったら投げ出してもいいよ』
『どうしようもなくなったら逃げようよ』
そんな話を自分の失敗談なども含めてすることも大切かもしれません。
子どもに対して虚勢を張って『完璧な親』を演じる必要はないのですから……
■もうひとつは“死んでいじめた相手に報復する”ということ。
でも、筆者も言っているように
いじめるような人間はそんなことでは反省しないかもしれません。
いじめるような人間はそんなデリケートな気持ちをもっていないかもしれません。
だから死んでも仕返しはできません。
むしろ生きて生きて、いつか見返してやりましょう。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■いじめから逃げよ! でも死んではダメ!続きを読む
2009.09.12
秋野暢子さんの子育て

今日は女優、秋野暢子さんの子育てです。

ビックリしたのはその厳しさ。
“『たまごっち』をほしがった時は、月500円の小遣いとゴミ出しなど手伝いをした時に渡す10円をためて、買うように言った”
……これはわかります。
そして厳しいというより、とても大切なことをしているごく普通の親だと思いました。
それに芸能人と言えばもう少しお金に甘い育て方をしていると勝手に思っていました。
“手伝いをしたときにご褒美にお金を渡す”という考えは私になく、今まで1回もしたことはありません。
でも、それはひとつの考え方であり、一貫した考えをもっていらっしゃればいいと思います。
厳しいのはその先です。
“娘に在庫がある店を調べさせて一緒に行ったら、消費税分が足りなかった。優しい母親ならそれくらい出すのだろうが、私は『リサーチ不足だ』と買わなかった。娘は大泣きしたが、ダメなものはダメ”
……離婚していた秋野さんはこれを“父親の出番”と言っていますが、
父親である私もここまでは厳しくしていませんし、する自信はありません。
私なら、消費税分を立て替えて後で返させるか、
場合によっては“ここまでよく頑張ったね”と言って出してあげるかもしれません。
でも、秋野さんは娘さんが大泣きしてもダメなものはダメと貫いています。
すごいなぁと思いました。
もっともこの“貫く”ということはとても大切だと思います。
泣かれてそれまでの姿勢を崩すとか
この前はダメって言ったけど、今回はまぁいいことにしようとか、
そういう一貫しない姿勢は子どもに混乱を与えてしまい、いい結果をもたらさないと思いますから。
高校生ながら“自分の主張”をきちんともっている娘さんの原点はそんなところにあるのかもしれませんね。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■一貫した姿勢が大切続きを読む
2009.09.11
恥ずかしがり屋の子、置いていかれないか心配

○○が心配、○○だけど大丈夫かな……と
今日はそんな親からの相談が載ったコラムの紹介です。

以前、自分の親から言われてうれしかったことと、嫌だったことをアンケート調査したことがあります。
そうしたら、“嫌だったこと”の上位の方に、『比較されたこと』というのがありました。
親はどうしても兄弟を比較して見てしまいがち、あるいは他の子と比較してしまいがちですが、
子どもにとってはかなり嫌なことのようですね。
でも、同じ比較でも、『その子の以前の姿との比較』なら別です。
「この前までできなかったことができるようになった」
「この前までわからなかったことが、わかるようになった」
「今までより、他の人の気持ちを理解するようになった」
……そういう比較で褒めたり認めたりするなら大いにいいのではないでしょうか。
もっとも「この前までできていたのに、なんでしないの!」と怒る材料にはしないように注意したいものですね。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■他との比較ではなく、過去の姿と比較してみる続きを読む
2009.09.10
日本の教育費の公的支出はアイスランドの半分以下

トップのアイスランドは日本の2倍以上なんです。
政権が変わって“子ども手当”などと言われる昨今ですが、
公的支出を増やして教育費の軽減を図るのもいいかと思います。

なぜなら、子ども手当は生活給的な要素も含むため、
確かに家計の負担軽減という短期的な効果はあっても、
長期的な制度改革に結びつかないからです。
それより、1クラスの平均人数をOECD並に少なくする(たとえば中学校の33.2人→23.9人)といった改革をするほうが、より行き届いた教育がなされるようになり、個に応じた教育ができたり、不登校などへの対処もずいぶん改善されると思うのです。
それに“○○手当”などは給付に多額の経費がかかると指摘されていますしね。
同じ調査で、日本の教育支出に占める家計負担の割合は21.8%で、データ比較可能な22カ国中、韓国に次いで高いのだそうです。
これでは家計も大変なわけですね。
だからこそ○○手当などとしないで、
給食費を無償にするとか、教材費を無償にして家計の負担を軽くすればいいんです。
そうすると保護者による未納問題も解決するし、給付経費も安く済むでしょうしね。
*今年度で次男も中学校を卒業してしまい、○○手当をもらえなくなるミケ猫家のひがみでは決してありませんよ(笑)
今日はヒントはなしです。
ただ、こういった事に関してもそれぞれの思いを機会のある時にみんなで表明することはいいことだと思います。コメントをお待ちしています。続きを読む
2009.09.09
育児は育自…子どもを育てるということは、自らが育っていくこと

今日はスウェーデンで暮らす船渡さんのエッセイ、毎日JPの“世界の子育て”からです。

“子どもが生まれたからといって、親としてふさわしい振る舞いができるかどうかは、
その時点ではまったく分かりません。子どもを育てることを通して、親が育っていくのです”
船渡さんはそう言いますが、私もまったくその通りだと思います。
考えてみれば赤ちゃんが生まれたからといってすぐに母親になるわけではありません。
泣いた子どもをあやし、おっぱいをやったりオムツを替えたりしながら次第に“母親”になっていくのだと思います。
どうしても子どもとの関わりが薄くなりがちな父親の場合はさらにそれが言えるでしょう。
もうひとつ心に残ったこと。それは
“それは、親が子育てを通して、その国の市民として育っていくということです。
日本で子育てをしていたらおそらく、自らが育ってきた日本の慣習を再度確認するような形で
親が育っていきます”
という部分です。
なるほどと思いました。
子育てをしながら、あらためて日本の慣習とか文化を確認しながら親自身が育っていく。
よく『親になって初めてわかること』などと言われることがありますが、まさにそれを言っていたのかもしれませんね。
子育てをしなかったらおそらく一生気付かずに生きていたかもしれません。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■育児は育自続きを読む
2009.09.08
影落とす格差……学校基本調査

気になる内容がいっぱいです。
今日は学校基本調査結果から

記事はとっても長いです。
そこで、気になった部分だけをピックアップしてみました。
■不登校
不登校数が減ったようですが、98年度以降毎年12万人以上の高水準で推移していることに変わりはないということです。さらに、保健室登校などの不登校予備軍を含めれば数字は大きく膨らむと言います。
■高校
高校の不登校は前年度とほぼ同数の5万3024人で、このうち約35%が中途退学したようです。
08年度の中退数は6万6226人。少子化で生徒数そのものが減少しているため、
以前よりも相当減っているけど、中退率は2・0%と目立った改善はなかったということです。
小中学生の不登校が話題に上ることは多いのですが、高校生の不登校や中退が意外と多いんですね。
■高校卒業後大学進学率は短大を含めて53・9%と過去最高だったそうです。
ただし地域による差は大きく、①京都65・8% ②東京65・0% ③広島61・6% ④神奈川61・2% ⑤兵庫60・3%の5都府県が60%を超えたのに対し、低いところは30%台、40%台のところがあります。
就職率は18・2%と前年度より0・8ポイント低下。
一方、アルバイトなど「一時的な仕事に就いた者」は1万3569人で、卒業者に占める割合は0・1ポイント増の1・3%。
「進学も就職もしていない者」も0・3ポイント増の5・2%で5万5035人に上ったようです。
■学校に行けない子どもたちの受け皿
学校に行けない子供たちの受け皿ですぐ思い浮かべるのがフリースクール。
現在、全国に大小400~500程度あるそうです。
ただし、正規の学校ではないので基本的には出席扱いにならず、
公費補助がないため保護者の金銭的負担も大きくなっているようです。
そうした中、フリースクールの草分け的存在として知られるNPO法人「東京シューレ」を母体とする学校法人が、葛飾区で廃校となった校舎を利用して私立「東京シューレ葛飾中学」を開学。教育特区を活用し、正規校として認可されたということです。
今後、他のフリースクールが同様になっていけるといいですね。
*今日はヒントはありません。続きを読む
2009.09.06
明るく朗らかな子が話をしなくなって…

元へ戻らないのでしょうかという相談に関する新聞記事がありました。
きっと、多くの親に共通の思いですね。

確かに何でも包み隠さず話をしてくれた幼い頃、
子どもと共に過ごした楽しい日々を思う浮かべると寂しい思いがして当然です。
でも、この相談者のように
多くの親が“子離れが必要”と思って親自身の新たな生き方を模索し始めます。
ところが、それに気付かずにいつまでも子どもに干渉するといろんな問題が起こったりするわけですね。
回答者の最後の一文が素敵です。
『いったん父母を捨て、よりカッコイイ大人を探すのが青春です。
そして誰もがお父さんやお母さんと同じ人間だと気がついて大人になる。
そこに至るまでの旅は、広く、深い方がステキだと思いませんか? 』
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■子どもはやがて親と違う世界にこぎ出す
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2009.09.05
おかげさまで1周年となりました!
▼今日の記事はこの次にあります!
みなさま、いつも『ニュースに見つける思春期子育てヒント』にお越しいただきありがとうございます。
初めて記事を書いたのが昨年の9月3日ですので、ようやく1周年を迎えることができました。
ブログのスタイルも少しずつ変わってきていますし、
皆様からいただいたコメントへのお返事のスタイルもいくつかの変遷をたどって今があります。
ある時は一方的に記事を書くだけという時期もありましたが、
引用したニュースや私のコメントだけでなく、
皆様からいただいたコメントがこのブログを価値あるものに高めてくださっていたのだということを痛感し、現在はこのブログ上でお返事を書いています。
皆様のところには訪問するだけで精一杯で、なかなかコメントまで書けませんが、ブログを読ませていただいて、皆様の素敵な考えや生き方に触れさせていただいていることも私にとってはとても大きな財産になったと思っています。
中にはこのブログをご自身のブログで紹介してくださった方も何人かいらっしゃいました。
そのたびに少しずつ読者の方が増えてきていて本当にうれしく思っています。
また、協力してくださっている方のお陰で『思春期子育て相談室』もスタートすることができました。
いずれの取り組みもまだまだこれからだと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。
また、気軽に率直なコメントをお書きいただければ幸いです。 (空飛ぶミケ猫)

初めて記事を書いたのが昨年の9月3日ですので、ようやく1周年を迎えることができました。
ブログのスタイルも少しずつ変わってきていますし、
皆様からいただいたコメントへのお返事のスタイルもいくつかの変遷をたどって今があります。
ある時は一方的に記事を書くだけという時期もありましたが、
引用したニュースや私のコメントだけでなく、
皆様からいただいたコメントがこのブログを価値あるものに高めてくださっていたのだということを痛感し、現在はこのブログ上でお返事を書いています。
皆様のところには訪問するだけで精一杯で、なかなかコメントまで書けませんが、ブログを読ませていただいて、皆様の素敵な考えや生き方に触れさせていただいていることも私にとってはとても大きな財産になったと思っています。
中にはこのブログをご自身のブログで紹介してくださった方も何人かいらっしゃいました。
そのたびに少しずつ読者の方が増えてきていて本当にうれしく思っています。
また、協力してくださっている方のお陰で『思春期子育て相談室』もスタートすることができました。
いずれの取り組みもまだまだこれからだと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。
また、気軽に率直なコメントをお書きいただければ幸いです。 (空飛ぶミケ猫)
2009.09.05
父親殺害の子、自立支援施設送致


確かに犯罪を犯した未成年の子に対する処置は慎重にしなければなりませんが、
年齢や判断能力等を総合的に勘案して処遇を決めることは必要だと思います。
少年と言うだけで罪を免れるようなことは決して本人のためになりません。
裁判長が述べているように、少年が父からの暴力を交えた学習指導から逃れるためには殺害するほかないというその発想はあまりにも短絡的です。
そう言う意味では今回の処遇は必要なことであるといえます。
ところで、ここで考える必要のあるもっと大切なことがあります。
この父親が子どもを勉強させるのに暴力までも使っていたことです。
勉強なんて強制されてやってもほとんど意味がありません。
ましてや暴力による強制など論外です。
常々書いているように暴力は暴力の連鎖を生みます。
父親は子どもに勉強のおもしろさを教えることや意欲を高めてあげることができずに、
暴力という手段でしか指導できなかったのです。
そして、当然のようにその子どもも、理不尽な父親には暴力、しかも殺害という究極の暴力でしか対抗できなかったのです。
なぜなら、彼は父親から「自分の思い通りにならないときは暴力で解決する」ことを日々学んでいたからです。
そういう意味では父親が死んだのは自業自得という側面がありますし、
少年は可哀想な被害者とも言えます。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■暴力の連鎖を断ち切る
続きを読む
2009.09.04
いじめる側にいると安心する

“死ぬ思いをすれば何でもできる”というのは生きている人の論理。
自殺を選んだ子には通じません。

ではどうしたらいいのでしょう。
その答えがわかれば苦労はないのでしょうが、それを私たちは追い求めて行く必要があります。
「 いじめられている君へ いじめている君へ 」 というサイトがあります。
私は知りませんでしたが、 chum-tiaraさんの “きらきらいぬ日和”を読ませていただいて知ることができました。
今日取り上げたのは「いじめている君へ」というものです。
このブログを“いじめている子”が読んでいるとは思いませんが、
子育てにかかわる私たち大人が知って得るものが何かあるような気がします。
今回は精神科医の斉藤さんを取り上げました。
“いじめ”に関する記事を読むと私がいつも感じることがあります。
それは “いじめは悪いこと” “いじめはやめなさい” という一方的な高所からの大人のメッセージであることです。
そしてそこには必ず “いじめをなくそう” とあります。
正直私は“いじめ”は無くならないと思っています。
なぜなら、大人の世界にいじめがたくさん存在するからです。
もし、大人の世界から“いじめ”を根絶できれば、子どもの世界からも簡単に無くなるように思います。
『職場や地域や家庭で、つらい思いをしたり、誰かにある仕打ちを受けたときに、そのはけ口として自分より弱い相手に辛く当たることで嫌な気分を解消したり安心したりする……』
さて、私たちの心の中にそういう気持ちはないでしょうか。
子どもに指導するなと言っているのではありません。
指導は必要なことです。
でも、「子どもの世界にある“いじめ”をなくす」ことだけを考えて指導したらうまくいかないような気がします。
私たち大人の世界にもあることを率直に認め、自分の心にもそういう弱い気持ちがないかを振り返りながら、
そういう弱い心に一緒に立ち向かおうという気持ちを持ちながら指導したいものだと思いました。
このサイトをおしえてくださったchum-tiaraさんには心から感謝します。
そして、このブログは私一人で作っているのではないとあらためて思いました。
訪れてくださる方、コメントをくださる方々と共によりよい子育てを求めているからこそ、
いろんな情報が集まり、一緒に議論することで成り立っているんですね。
そんな皆様との出会いに感謝しています。
【ニュースに見つける思春期子育てヒント】
■いじめを生む弱い心に一緒に立ち向かおうという気持ちをもつ
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